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昼間も楽しめる「太陽」の面白さ


 太陽観測の魅力

撮影:塩田 和生様 


■昼間に楽しめる天体


夜空には無数の星(恒星)が輝いていますが、昼間に誰でも肉眼で見える恒星はひとつしかありません。それが太陽です。

太陽は私たちの生命を支える存在でありながら、その明るさゆえに直接観察することは危険です。

しかし、適切な方法を用いれば、安全に太陽を観測し、その表面に存在する黒点やプロミネンスなどの興味深い現象を楽しむことができます。


たとえば、太陽専用の観測フィルターを装着した望遠鏡や、投影法を用いた観察方法を使えば、安全にその姿を捉えることが可能です。
ただし、一般的なソーラーフィルターを装着した望遠鏡では、観測できるのは主に黒点のみであり、
太陽のダイナミックな活動を映し出すプロミネンスやダークフィラメントを観測することはできません。




■太陽黒点



太陽の黒点は、太陽表面に現れる比較的温度の低い領域です。
肉眼では見えませんが、専用の減光フィルターや日食グラス、太陽投影板などを使用すれば観測することができます。




太陽黒点を観測するためのには専用の望遠鏡と、太陽を自動追尾できるソーラークエストマウントがセットの
ソーラークエスト804」や、スマート望遠鏡「Vespera」や「Seestar」に専用太陽フィルターを取り付けて観測するのがおすすめです。

黒点の数は約11年周期で訪れる太陽活動周期に連動しています。
黒点が多い時期は、太陽の活動が活発な証拠です。
また、黒点が増えると、太陽フレアやコロナ質量放出といった現象が発生しやすくなり、
地球の磁場と大気との相互作用によってオーロラを引き起こします。

美しいオーロラとは裏腹に、太陽フレアによって引き起こされるコロナ質量放出は、
通信衛星やGPS、さらには電力網にまで影響を及ぼす可能性があり、宇宙天気としても重要な観測対象です。

↑オーロラはフレアなどで太陽から飛んできた高エネルギー粒子が地球の磁場に沿って極地に流れ込み、地球大気中の酸素や窒素原子とぶつかり発光する現象で、頻度や規模は太陽活動と密接に関わりがあります。



■Hα太陽望遠鏡の魅力


撮影:塩田 和生様 

フェニックス」や「ヘリオスター76Hα」といったHα太陽望遠鏡を使用すれば、
太陽が核融合をおこなうための「水素」による現象をより細かく観測することができます。

ACUTER OPTICS「フェニックス


Sky-Watcher「ヘリオスター76Hα


撮影:高橋雄二様 フェニックス使用

水素ガスが発する656.5nmの波長だけを観測することで、黒点の周囲で発生するプラージュ(白斑)や、
太陽の縁に沿って噴き上がるプロミネンスをリアルタイムで観測することができ、
特にプロミネンスやダークフィラメントは太陽から吹き上がる水素ガスのダイナミックな奔流を観測することができます。

これらは水素ガスを観測できるHα太陽望遠鏡でしか観測することができません。
普段私たちがイメージする「明るい光の点」である太陽とはかけ離れた現象は、肉眼はもちろん、写真の被写体としてもとても魅力的です。


↑通常の太陽望遠鏡や日食グラスといった、黒点が観測できる望遠鏡と、Hα太陽望遠鏡のフィルターの違い。

エタロン(ファブリペローエタロン)と呼ばれるフィルターとブロッキングフィルターを組み合わせて、目標の波長だけを精密に取り出すことができます。

太陽を取り巻く水素ガスは、他の波長の光と比べても相対的に暗いため、
サングラスのようなもので全体の光の量をおさえただけでは見ることができません。

目を焼くほど強い太陽の高エネルギーに耐え、目的の波長だけをものすごく精密に通すことのできる天体望遠鏡が必要になります。



■変化する太陽

太陽観測の大きな魅力の一つは「変化」です。
星々の寿命はとても長く、人間の生きているスケールで変化を感じ取ることは難しいです。
星座や星雲はいつ見ても同じような姿で観測することができますが、
じつはゆっくりと変化しており、千年、万年、億年という気の遠くなる時間をかけて姿かたちを変えていきます。
ただ、光の速さ(光速)でも数百年、数千年といったとても遠い場所にあるため、止まっているように見えるのです。

太陽は地球から光の速さで約8分という(比較的)近くにあるため、表面の細かな現象までとらえることができます。
その時間スケールはとても早く、数時間、数十分時間を置いただけでも変化がわかるほどです。
1時間ごとに観測をして、パラパラ漫画のように繋げると、自転する太陽と黒点やプロミネンスの変化を動画で楽しむことができます。
流星群、彗星と並んで、貴重な「動きのある」天体観測を楽しむことができるのです。

2025年3月にスタッフが撮影した太陽↑

2024年11月に撮影された太陽
撮影:高橋雄二様 フェニックス使用

■太陽を観測する際の注意点

太陽を直接見ることは目に大きなダメージを与える可能性があります。
特に、望遠鏡や双眼鏡を使って無防備に太陽を見ると、網膜が瞬時に損傷を受け、失明する危険性があります。
そのため、太陽観測を行う際には、必ず適切なフィルターを取り付けた安全な専用機材を使用するようにしてください。



■まとめ

太陽は昼間に楽しめる天体であり、適切な方法を使えば安全にその姿を観察することができます。
黒点の変化やプロミネンスの観測を通じて、私たちは太陽が単なる明るい光の源ではなく、ダイナミックに活動する天体であることを実感できます。

特に、Hα太陽望遠鏡を使用すれば、通常の可視光では見ることのできないプロミネンスやダークフィラメントといった現象を詳細に観測することができます。
これにより、太陽の活動をより深く理解し、その魅力を存分に味わうことが可能になります。

身近な存在でありながら、その詳細を知る機会は意外と少ない太陽。
この記事をきっかけに、ぜひ安全な方法で太陽観測を楽しみ、太陽望遠鏡の購入を検討してみてはいかがでしょうか?

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