Vista Visionをカバーする世界初のシフトシネプライムレンズ
歪曲収差を視認できないレベルにまで抑えるZero-D (ゼロ・ディストーション)仕様
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製品の特長
フルフレームで11mmのシフト量レンズの最大シフト量は、フルフレームカメラで±11mm、Vista Visionカメラで±9mmです。このシフト機能により、パースや構図を正確にコントロールすることが可能になり、収束線を修正し、歪みのないまっすぐな建築物や室内を撮影することができます。シフト機能は、ポストプロダクションでの補正やトリミングとは異なり、画像の全領域と解像度を保持しながら、撮影の時点で最適な画質を確保できるメリットがあります。

©Matthew Canada
大きなイメージサークル
イメージサークルは余裕のあるφ65.2mmを確保していますので、広角プライムレンズを求めるラージフォーマットカメラユーザーにとって魅力的な選択肢となります。RED V-Raptor 8K Vista Vision 17:9(φ46.31mm)やBlackmagic URSA Cine 17K 65(φ65mm)、Arri Alexa 65(φ59.86mm)など、映画撮影市場で主流の大型センサーに対応しています。
「Zero-D」仕様
本レンズは、通常の広角プライムレンズとしても機能し、優れた汎用性を実現しています。両モデルとも、LAOWAの「Zero-D(ゼロ・ディストーション)」テクノロジーが採用されており、シフト機能を使わない状態でも歪みを最小限に抑えます。この高度な光学設計により、撮影後補正作業に要する労力を軽減します。

©DSI Pictures
近接撮影
最短撮影距離は、20cm (15mm T4.8 Zero-D Shift Cine) / 25cm(20mm T4.1 Zero-D Shift Cine)と、両レンズとも近距離での撮影が可能です。マクロ撮影のような撮影が可能になり、浅い被写界深度で美しいボケを作り出すことができます。本レンズは、詳細なクローズアップから広角の広大なシーンまで、クリエイティブな映画撮影のための汎用性の高いレンズとしてお使いいただけます。

©DSI Pictures
優れたシャープネス
諸収差を抑える設計により、中心から周辺まで優れたシャープネスを実現。色収差が少ないため、周辺のコントラスト部のカラーフリンジを最小限に抑え、よりクリアでシャープな映像が得られます。
交換バヨネット(別売)
別売の交換バヨネット(Sony E、Canon EF、Nikon Z、Canon RF、Lマウント)によりマウント変換が可能となり、様々なカメラシステムに対応します。
■本レンズの主な用途
1. パースペクティブのコントロール
標準レンズで高層ビルを撮影すると、カメラを上方に傾ける必要があるためビルが傾いているように見えますが、シフト機能によりこの傾きを補正することができます。

シフトなし

シフトあり
2. 反射の除去
通常、鏡やガラスなど反射面の撮影では、カメラや広角レンズが映り込んでしまうのは避けられないことです。しかし、レンズを右左にシフトさせて光軸をずらすことで映り込みを防ぎ、クリーンな画を得ることができます。

主な仕様
LAOWA 15mm T4.8 Zero-D Shift Cine | LAOWA 20mm T4.1 Zero-D Shift Cine | |
焦点距離 | 15mm | 20mm |
絞り範囲 | T4.8-22 | T4.1-22 |
フォーマット | フルフレーム/Vista Vision | |
イメージサークル直径 | φ65.2mm | |
画角 | 110° | 94.4° |
レンズ構成 | 11群17枚 | 11群16枚 |
絞り羽根枚数 | 14枚 | |
最短撮影距離 | 20cm | 25cm |
距離指標 | m/ft(デュアルスケール) | |
シフト量 | ±11mm(FF),±9mm(VV) | |
寸法 | φ119.2x93.4mm | φ114x100mm |
質量 | 1,150g | 1,140g |
マウント | ArriLPL |