■主な仕様
形式: フローライト オルソ アポクロマート
有効口径: 60mm
焦点距離 :530mm
口径比: 1: 8.8
鏡筒径 :68mm
鏡筒全長: 565mm (フード収納時は510mm)
質量 :1.8kg
ファインダー : 無し
システムチャート
■フラットナー0.93X
2群2枚構成のフラットナー0.93Xは主焦点の周辺収差を補正し、同時に焦点距離を0.93倍の495mm(f/8.2)に短縮します。フルサイズ周辺までSPOT径は10ミクロン以内の均一な星像が得られるので、f/8 とやや暗いですが星野撮影にも使用できます。皆既日食の撮影では外部コロナの撮影にちょうど良い焦点距離になります。 500mm(f/8)程度の超高性能望遠レンズとして野鳥などの地上の撮影 にも適しています。2インチスリーブで簡単に脱着できるので眼視から撮影に 切り替えるのも簡単です。
フラットナー0.93X(FOA-60) [KA28582] 使用時
焦点距離: 495mm
口径比: 1: 8.2
イメージサークル: φ44mm
レンズ構成: 2群2枚
■エクステンダー1.7XR
FOA-60専用2群4枚構成のエクステンダー1.7XRは、ネーミングの通り焦点距離 を1.7倍に延長します。焦点距離を延長すると同時に中心収差もさらに良好に し、周辺収差も完全に補正しフラットフィールドにするという超高性能エクステンダ ーです。エクステンダー1.7XRはFS-60Qと同じように鏡筒と接眼体の間にねじ 込んで装着し、組み込むことで焦点距離900mm f/15の望遠鏡になります。予めエクステンダー1.7XRを組み込んだFOA-60Qも発売予定です。
FOA-60Qはタカハシの全光学系の中でも最高の光学性能を持っています。可視 光全領域およびフルサイズカメラの全視野にわたってストレール比99%以上を 維持するという世界最高水準の光学性能を誇ります。口径の5倍の300倍の倍率 を掛けてもしっかりとした像を結ぶので、月・惑星の観察や拡大撮影に最適で す。また、焦点距離900mmの割にはコンパクトで、しかもフラットフィールド ということで、日食の撮影でも内部コロナやプロミネンスの拡大撮影に威力を 発揮します。周辺減光もほとんどないので超高性能な超望遠レンズとして地上 の風景の撮影にも適しています。
上の図を見ると、FOA-60Qの中心像は可視光全領域で回折限界に収まっていて、フルサイズカメラの四隅においてさえも全波長域でほとんど回折限界に収まっていることが見て取れます。通常のカメラレンズや望遠鏡ではこのような図になることはありえないのでFOA-60Qがいかに収差の少ない光学系であるかご理解いただけると思います。
エクスステンダー1.7XR [KA28595] 使用時
焦点距離: 900mm
口径比: 1: 15.0
イメージサークル: φ88mm (参考) φ44mmまで光量100%
レンズ構成 :2群4枚
FOA-60の鏡筒径は68mmですから、タカハシの古い65mmクラスの鏡筒はそのまま載せ替えられます。P型、P-2、V-1、S型 などのセットは、赤道儀はそのままで鏡筒を高性能なFOA-60にグレードアップできます。