秋の長夜に天体観測!初心者向け 9月・10月に見るおすすめの星空・天体

夜が長くなり、空気も澄んでくる秋は天体観測にぴったりの季節です。 この時期に見ごろを迎える月・惑星・流星群・銀河と、観測におすすめの機材をシュミットがご紹介します。

この記事で紹介する天体
  1. 秋の月秋の夜長にじっくり観察
  2. 土星10月4日に衝
  3. オリオン座流星群10月21日頃極大
  4. M31 アンドロメダ銀河秋の夜空の見どころ

秋の月を楽しもう秋の夜長にじっくり観察

月は探しやすくて楽しみやすい天体です。
空気が澄んで夜が長くなる秋は、月をゆっくり眺めるのにぴったりの季節。望遠鏡を使って、いつもとは少し違ったお月見を楽しんでみませんか?

望遠鏡で見た満月
望遠鏡で見た満月
Hestiaで撮影した月
電源不要で簡単に天体観測ができる「Hestia」で撮影 お手持ちのスマートフォンを載せるだけで、月や太陽の観察・撮影が楽しめるスマートフォン用天体望遠鏡です。 Hestia(ヘスティア)商品ページへ

望遠鏡で「月の名所めぐり」

月は望遠鏡を初めて使う方にもぴったりの天体です。
大きなクレーターや山、広々とした平原など、月にはたくさんの見どころがあります。

観察のコツ:まず30~50倍程度の低めの倍率で月全体を眺めてみましょう。 月全体をみることができたら、倍率を上げて気になる場所をじっくり観察するのがおすすめです。
50倍で月をみたときの視野のイメージ
50倍で見たときの視野のイメージ
80倍で月をみたときの視野のイメージ
80倍で見たときの視野のイメージ

望遠鏡でぜひ見ていただきたい月の名所をご紹介します。

  • ティコ月の南側にある大きなクレーターです。ここから白い筋が四方八方に伸びています。この筋は「光条」とよばれ、望遠鏡を使うと、その美しい模様をじっくり楽しむことができます。
  • アペニン山脈月の表面にある全長約600kmの大きな山脈です。月面の凹凸がよくわかります。
  • 虹の入り江月の北西側にある、半円形の大きな地形です。その名前のとおり月面に大きな入り江があるように見えます。クレーターに溶岩が流れ込んでできたと考えられている、月面観測で人気の名所です。
  • コペルニクス月の中央付近にある、目立つクレーターです。大きな丸い穴のように見えますが、よく見るとクレーターの中にも山やでこぼこがあります。直径約93kmと大型で目立つため、低倍率でもよく見えます。
満月と月の名所の位置
満月と月の名所の位置
下弦の月のアペニン山脈
下弦の月のアペニン山脈
虹の入り江のクローズアップ
虹の入り江
コペルニクスのクローズアップ
コペルニクス
観察のコツ:アペニン山脈やクレーターのような凹凸のある地形は、光が横から当たって影ができる上弦や下弦の月のころが観測におすすめです。
上弦の月は満月の約1週間前、下弦の月は満月の約1週間後に見られます。 満月は影ができにくいため地形は平坦に見えますが、ティコの光条など満月ならではの見どころもあります。

月は満ち欠けによって毎日違った姿を見せてくれます。
望遠鏡を使うことで、日々変化する月の表情をじっくりと観察することができるため、肉眼とはまた違った楽しみを味わうことができます。

この秋は望遠鏡で「月の名所」をめぐりながら、日々変化する月の表情を楽しんでみませんか?

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Hestia(ヘスティア)
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土星10月4日に衝を迎え、一晩中観測できます

望遠鏡で撮影した土星
望遠鏡とCMOSカメラで撮影した土星

10月4日に土星が「衝(しょう)」を迎えます。

「衝」とは? どうして一晩中見られるの?

10月4日の太陽・地球・土星の位置関係。地球から見て土星が太陽の反対側にある
10月4日の太陽・地球・土星の位置関係

「衝」とは、図のように太陽・地球・土星が一直線に並び、地球から見て土星が太陽のちょうど反対側にくることです。

太陽の反対側にあるということは、太陽が西に沈むころに土星が東から昇り、太陽が東から昇るころに土星が西に沈むということ。 つまり、夜のあいだはずっと土星が空に出ているので、ほぼ一晩中楽しむことができます。

また、衝のころは地球と土星の距離が1年でもっとも近くなるため、土星がいちばん大きく明るく見え、観測しやすい時期でもあります。

2025年には土星の輪が見えなくなる現象が起こりましたが、今年は輪の傾きが増してきたため、より土星らしい姿を観測することができます。

土星といえば、なんといっても「輪」が特徴ですね。

観察のコツ:まずは50倍くらいで土星を探しましょう。このくらいの倍率から、土星が土星らしく見えてきます。 視野の中心にとらえたら、アイピースを交換して100倍くらいにしてみましょう。輪がはっきりと見えてきます。
50倍で土星をみたときの視野のイメージ
50倍で見たときの視野のイメージ
100倍で土星をみたときの視野のイメージ
100倍で見たときの視野のイメージ

ぜひ土星の観測にチャレンジしてみてください。

CMOSカメラで惑星撮影にもチャレンジ

さらに一歩進んで楽しみたい方は、CMOSカメラを使った惑星撮影もおすすめです。
これまで天体撮影をしたことがない方も、まずは土星の撮影から始めてみてはいかがでしょうか。

パソコンで土星を撮影しているところ
CMOSカメラで土星を撮影しているところ
月・惑星撮影実践ガイドブック
「月・惑星撮影実践ガイドブック」をプレゼント シュミットでは、PlayerOneのカメラをご購入いただいた方に撮影ガイドブックをプレゼントしております。手軽に、短時間で楽しめる撮影なので、土星の撮影にチャレンジしてみましょう。 ガイドブックの詳細ページへ
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infini D50L
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Neptune-C II
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オリオン座流星群10月21日頃極大

秋の夜空に昇るオリオン座
オリオン座

10月21日頃に見頃を迎える「オリオン座流星群」は、ハレー彗星が残していった小さなチリが元になった流星群です。

尾を引く彗星
流星群のもとは彗星が残したチリ 彗星が通り道に残していったチリが地球の大気に飛び込み、光って見えるのが流星です。流星群のときに彗星そのものが見えるわけではありません。(写真はハレー彗星とは別の彗星です)

「オリオン座流星群」の活動時期は10月初旬~11月初旬です。ピークがなだらかな流星群なので、極大日(10月21日頃)の前後数日はチャンスがあります。
条件がよければ1時間に10個ほどの流れ星が予想されます。過去には1時間に60~100個もの流星が観測された年もありますので、運がよければもっとたくさんの流れ星を見ることができるかもしれません。

暗い場所がおすすめ:流れ星は暗いものが多いので、街明かりを避けてできるだけ暗い空で眺めましょう。
観察のコツ:流星群はいつどこに流れるのかわからないため、観測する際は広く空を眺めるとよいでしょう。

放射点はオリオン座の近く

流星群の流れ星は、空のある一点から四方八方に飛び出すように流れます。この点を「放射点」とよびます。
オリオン座流星群の放射点は、オリオン座の赤い星ベテルギウスの近くにあります。オリオン座が高く昇る深夜から明け方にかけてが見頃です。

放射点の近くでは流れ星が短く、放射点から離れるほど長く流れて見えます。放射点を凝視するより、少し離れた空を広く眺めるのがおすすめです。

オリオン座流星群の放射点
オリオン座流星群の放射点(ステラナビゲータで作成)
おすすめ機材
ステラグラス
ステラグラス
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M31 アンドロメダ銀河秋の夜空の見どころ

M31 アンドロメダ銀河
M31 アンドロメダ銀河

秋の夜空には、私たちの住む天の川銀河のお隣にある「アンドロメダ銀河」も見えています。
アンドロメダ銀河は、条件のよい暗い場所なら肉眼でもぼんやりとした光のかたまりのように見えることがあります。

暗い場所がおすすめ:アンドロメダ銀河はとても淡いので、街中では観測が難しい場合があります。観測の際は街明かりをできるだけ避け、少しでも暗いところを選びましょう。 いちばん大切なのは空のコンディション。月明かりや雲、モヤの少ない夜がねらい目です。

アンドロメダ銀河の見つけ方

アンドロメダ銀河は、秋の四辺形とカシオペヤ座の間に位置しています。下の図を見ながら、順番にたどっていきましょう。

  1. 方位磁石や北極星を頼りに、北の方角を確認します。
  2. 北の空で「W」の形のカシオペヤ座を、その頭上側で大きな四角形の秋の四辺形を探します。
  3. 秋の四辺形のカシオペヤ座寄りにある白っぽい2等星アルフェラッツから、カシオペヤ座の方向へ星を2つたどります(図の1→2)。
  4. 2つ目のオレンジ色の2等星がミラクです(白い星からオレンジ色の星へ)。
  5. ミラクで向きを90度変えて、3番目の星を探します(図の3)。
  6. その先にうっすらと浮かぶ光のかたまりが、アンドロメダ銀河です。
秋の四辺形からアンドロメダ銀河への星のたどり方
アンドロメダ銀河の探し方(Stellariumで作成)※図のアンドロメダ銀河は実際より大きく描かれています

5~10倍程度の双眼鏡を使うと、円盤状に光る姿を観測することができます。
図鑑で見る写真のようにはっきりと色がついて見えるわけではありませんが、ぼんやりとした光が少し大きく見えて、銀河の存在を感じられるようになります。

観察のコツ:望遠鏡で観測する際には、20~40倍程度の低倍率がおすすめです。 倍率を上げすぎず、銀河の大きさを感じながら眺めてみましょう。

★肉眼で探せるようになったらカメラで撮ってみよう

アンドロメダ銀河は、天体写真を始めてみたい方にもおすすめの天体です。
特別な機材がなくても、お手持ちのデジタルカメラやスマートフォンを三脚に固定するだけで撮影できます。

撮影の目安(デジタルカメラ):標準レンズ、絞り開放、シャッタースピード30秒程度、ISO1600程度。
三脚に固定して、秋の四辺形とカシオペヤ座の中間あたりを狙うと撮れます。

最近のスマートフォンなら、ナイトモードで手軽に撮影できます。
撮れた写真を拡大してみると、秋の天の川のそばに、ぼんやりとした光のかたまりとしてアンドロメダ銀河が見つかります。
※撮影も暗い空が前提です。街明かりの多い場所では空全体が明るく写ってしまい、銀河が写りにくくなります。

デジタルカメラで撮影した秋の天の川とアンドロメダ銀河
デジタルカメラで撮影した秋の空(枠内がアンドロメダ銀河)

さらに、肉眼では見えない渦を巻くような姿まで撮りたい方には、スマート望遠鏡もおすすめです。天体写真が初めての方でも手軽に撮影を楽しむことができます。

星空の下で動作するスマート望遠鏡
星空の下のスマート望遠鏡
Seestar S30で撮影したアンドロメダ銀河
Seestar S30 で撮影したアンドロメダ銀河
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Comet Scan 10×50
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Seestar S50 Pro
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80ED鏡筒 アイピース・接眼部セット
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